3年分の甘い時間



「・・・なんてこと無いですよ。私ができることはそういったことくらいしか」


「何言ってんの。俺も周りも感謝してるよ!ただ岡部さん自分を出さなすぎだよ。他にもいろいろしてるの俺は知ってるよ。」


「え、他って・・・知ってたんですか?」


「もちろん、知ってるさ。本当ありがとうございます。」


あ〜、うまく喋れない。笑顔になりたいけど、無理そうだ・・・。なんでこんなに素直になれないんだろう。


お酒・・・。


お酒の力を借りよう。
そして、コップに溜まっていたビールを一気に飲み込む。


「え!岡部さん大丈夫?そんな一気に・・・」


「大丈夫です、そんな弱くないので」


そしてまたコップ注ぎ、飲んだ。



ドキドキする。上司としても男性としても好きな彼の隣だからなのか、アルコールのせいなのか。


とにかく食べて飲んで食べて飲んで。
私の計画を忘れないように気をつけながら・・・



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