イジワル上司に甘く捕獲されました
本格的に梅雨の時期に入った六月中旬。
朝から雨が降り続いていて、空には重たい灰色の雲が広がっていた。
私の気持ちも表現し難い、暗く重たいものが心の中に日に日に溜まっていった。
むし暑さも日増しに強くなり、いよいよ夏が近いなと感じられる、そんな日だった。
「橘さん、一階にお客様よ」
閉店時間が過ぎた時、一階の受付の方に内線で呼ばれた。
「札幌支店の方よ」
まさかっ……!
その言葉を聞いて、弾けるように私は一階に向かって駆け出す。
まさか、まさか、まさか?
潤さん?
あり得ない?
でも、札幌支店って……。
期待をふくらませて。
息を切らし、一階の受付に行くと。
懐かしい顔の二人がロビーのソファに腰かけていた。
「美羽ちゃんっ」
「ちょっと!
恥ずかしいわね、声抑えてよ!」
「……桔梗さん、峰岸さん……」
……潤さんじゃなかった……でも、でも。
ブワッと走馬灯の様にあの時の日々が時間が思い出されて私は支店内にもかかわらず胸がいっぱいになって、涙ぐんでしまった。
「……えっ、ちょ、ちょっと美羽ちゃんっ。
大丈夫、どうしたの?」
「……あーら、やだ。
桔梗くん、橘さん、泣かせちゃって。
瀬尾くんに言っちゃおっと」
「おいっ、俺は悪くないだろっ。
潤には言うなよ!
俺が殴られるだろっ」
二人の掛け合いが楽しくて懐かしくて私は泣き笑いみたいになってしまった。
朝から雨が降り続いていて、空には重たい灰色の雲が広がっていた。
私の気持ちも表現し難い、暗く重たいものが心の中に日に日に溜まっていった。
むし暑さも日増しに強くなり、いよいよ夏が近いなと感じられる、そんな日だった。
「橘さん、一階にお客様よ」
閉店時間が過ぎた時、一階の受付の方に内線で呼ばれた。
「札幌支店の方よ」
まさかっ……!
その言葉を聞いて、弾けるように私は一階に向かって駆け出す。
まさか、まさか、まさか?
潤さん?
あり得ない?
でも、札幌支店って……。
期待をふくらませて。
息を切らし、一階の受付に行くと。
懐かしい顔の二人がロビーのソファに腰かけていた。
「美羽ちゃんっ」
「ちょっと!
恥ずかしいわね、声抑えてよ!」
「……桔梗さん、峰岸さん……」
……潤さんじゃなかった……でも、でも。
ブワッと走馬灯の様にあの時の日々が時間が思い出されて私は支店内にもかかわらず胸がいっぱいになって、涙ぐんでしまった。
「……えっ、ちょ、ちょっと美羽ちゃんっ。
大丈夫、どうしたの?」
「……あーら、やだ。
桔梗くん、橘さん、泣かせちゃって。
瀬尾くんに言っちゃおっと」
「おいっ、俺は悪くないだろっ。
潤には言うなよ!
俺が殴られるだろっ」
二人の掛け合いが楽しくて懐かしくて私は泣き笑いみたいになってしまった。