イジワル上司に甘く捕獲されました
「はい、あげる」
真央は私の手首を掴んで、手の平にポンと名刺を置いた。
「折角名刺くれたんだし、もう大丈夫ですって連絡してみたら?
お礼も言わなきゃいけないでしょ?」
ニッと何か企んでいるような瞳で真央が言う。
「え、でもこれ……真央が貰ったんでしょ?」
手の中の小さな紙を見つめながら私が言うと。
「貰ったっていうか同居している身内として渡された感じ?
心配そうだったよ、瀬尾さん。
間違いとはいえ、飲めないのに飲ませてしまって申し訳ないって何度も謝ってくださってね。
イケメンだしイイ人だし、あれはもてるね、間違いなく。
ま、でも私には翔が一番だけど」
心配してくれていた、という真央の言葉に胸がじんわりと温かくなる。
そりゃ、部下が酔っ払ってるんだから普通かもしれないけど……。
瀬尾さん、もしかして、本当は優しい人なのかな。
城田さんも面倒見がいいって言っていたし。
そんなことを考えていると。
「ヤバイ、もうこんな時間っ。
行かなきゃ、遅刻しちゃう」
部屋の壁掛け時計を見て弾かれたように立ち上がる真央。
「あ、ママから素麺が送られてきたよ。
結構な量があるから、昨日のお礼がてら瀬尾さんにあげたら?」
ドアの前で立ち止まって話す真央。
「えー……いいよ……翔くんにあげたら?」
翔くんは真央の彼氏だ。
札幌が地元の翔くんと真央は大学で出会って、お互いに一目惚れしたらしい。
以来、ずっと仲良く付き合っている。
真央が札幌から離れようとしない最も大きな理由のひとつだ。
真央は私の手首を掴んで、手の平にポンと名刺を置いた。
「折角名刺くれたんだし、もう大丈夫ですって連絡してみたら?
お礼も言わなきゃいけないでしょ?」
ニッと何か企んでいるような瞳で真央が言う。
「え、でもこれ……真央が貰ったんでしょ?」
手の中の小さな紙を見つめながら私が言うと。
「貰ったっていうか同居している身内として渡された感じ?
心配そうだったよ、瀬尾さん。
間違いとはいえ、飲めないのに飲ませてしまって申し訳ないって何度も謝ってくださってね。
イケメンだしイイ人だし、あれはもてるね、間違いなく。
ま、でも私には翔が一番だけど」
心配してくれていた、という真央の言葉に胸がじんわりと温かくなる。
そりゃ、部下が酔っ払ってるんだから普通かもしれないけど……。
瀬尾さん、もしかして、本当は優しい人なのかな。
城田さんも面倒見がいいって言っていたし。
そんなことを考えていると。
「ヤバイ、もうこんな時間っ。
行かなきゃ、遅刻しちゃう」
部屋の壁掛け時計を見て弾かれたように立ち上がる真央。
「あ、ママから素麺が送られてきたよ。
結構な量があるから、昨日のお礼がてら瀬尾さんにあげたら?」
ドアの前で立ち止まって話す真央。
「えー……いいよ……翔くんにあげたら?」
翔くんは真央の彼氏だ。
札幌が地元の翔くんと真央は大学で出会って、お互いに一目惚れしたらしい。
以来、ずっと仲良く付き合っている。
真央が札幌から離れようとしない最も大きな理由のひとつだ。