三人のイケメンパパと、小さな月姫




「日、長くなったなあ…」



家路 ――

電車の窓から
線路沿いの住宅街と
近付いて来る、高層ビルのシルエット




… こんな時間になると
よく、月姫が泣いてたな




真木が、黄昏れの空気を
赤ん坊も判るのか
そんな話をしてたけど


… わかるんじゃないかな、きっと


自分が子供の頃も
普段はそんな事なかったけど




ちょうど こんな夕日
やたら綺麗な夕焼けを見た時 ―――


しばらくは 見とれて
でもすぐに、胸が苦しくなって
自転車こいで、急いで家に、帰ったっけ




"珍しく早いわね"なんて
かっちゃに笑われて


それで何故か、恥ずかしくなって
ジョン、犬の散歩を理由にしたりした




月姫…


犬見た時、怖がらなかったな…




「… ダメだ
全部月姫への
連想ゲームみたいになってるべな…」




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