【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。
うっすらと遠くの空が濃紺に変わろうとしてる。
お母さんが用意してくれた浴衣を着るのに手間取っちゃった。
私が待ち合わせ場所の坂へと辿り着くと、
「遅いー!遅刻だよ、ニーナ?はい、チョコバナナ100本ね!」
「ひ、ひーちゃん!それ颯太だけじゃないの?」
同じく浴衣姿のひーちゃんがクスクス笑う。
美人なひーちゃんは浴衣姿も似合ってる。
「あはは。日和のチョコバナナはオレが買ってあげるからね」
「はっ。どうせなら100本食って腹壊せよ」
ドゥクシッ!!!
あーあ。
せっかく晴くんが言ってくれたっていうのに。
颯太の一言にひーちゃんの怒りのパンチが炸裂しちゃったよ。