【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。
*あとがき





最後まで読んでくださりありがとうございます!!
前から少しずつ書き進めていたお話でしたが、公開するのにとてつもなく葛藤した作品でした。


感想やレビューどんどんお待ちしてます。


「え……なにコレ?面白い?」と、自分で突っ込みながら手直しを重ね……ようやく完結しました。


子供のころの思い出がいまの私にはとても大きく、大切なものだなぁとしみじみ思う出来事があり生まれた物語です。


偶然…にも、小学校の時に私をいじめていた大嫌いないじめっこ、石井くん(仮)に会いまして、

お互いに……


(;゚Д゚)!! (゚д゚;) ←こんな顔になりました。


あまりにも驚いて、
それこそ石のように固まる彼に、


私「……い、石、石井くん?」(震)

石「お、おう(震)。え?ごめん。誰?(考える)…………え!?ちょ、もしかして……!!?」

私「う、う、うん。小学校、一緒だったよね(挙動不審)」

石「………あ。ご、ごめん。ちょ、待って。やべ。マジかぁ…え?(ぶつぶつぶつぶつぶつ)」



子供の頃の私は石井くんが世界でいちばん大嫌いで消えてほしい存在でした。明日になったら石井くんが転校していますようにって祈るくらい。


傘を隠されたり、帰り道に待ち伏せしては「お前、友達いないのかよ」なんて言われたり。


再会して大人になった私たちは初めてお互いの目を見て話せたように思います。石井くんはあの頃からは想像もつかないほど、とっても穏やかな口調になっていて、外見はワイルドになっていたことにびっくりしました……。
(当時、彼のことを、にぎりめしと呼んでいた)


キックボクシングを頑張ってるそうです。
長く付き合ってる彼女がいるそうです……


「なんか、お前と話せてよかった。変わったな、雰囲気…とか?」

と。

優しく笑ってくれました。初めて優しい顔を見ました。あんなに大嫌いだったのに、なぜか少しわたしは泣きそうになりました。


お互いまたね、と別れたあと、石井くんとは会っていません。


一度だけ、いじめのターゲットになっていた私がレクの時に集中ボール攻撃を受けていて、石井くんが助けてくれたことがあったのを思い出しました。

どうしていじめっこの彼が、あの時、わたしを助けたのかは、今となってはわかりません。

でも、あの時の彼は、私にとってヒーローに見えました。

再会するまで石井くんにいじめられていた記憶は思い出したくありませんでした。
でも今は、どこか優しい気持ちになれます。

どんなに苦しい思い出でも、いつかは優しい思い出になるのかもしれません。
そんな思いが少しでも読者様に届きますように。(やけに真面目ですみません…)


最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


ありったけの感謝をこめて。

2017.4.30(あとがき追加)


2019.11.25文庫発売

たくさんの読者様のおかげで文庫化させて頂けることになりました🥺❤️

本当に本当に、ありがとうございます。



「今日も、工藤くんは手加減してくれない♡」

▼完結しました。
テーマはドキドキです

こちらもよろしければ覗いていってくださいませ。



言ノ葉リン

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