俺の彼女~バレンタイン~



旧校舎の101室のドアを思いっきり開ける。

「七海・・・!?」


「「「翼、ハッピーバースデーー!!!」」」

・・・。

そこにいたのは、クラッカーを持った、
兄貴と塩坂先輩と七海だった。


「七海・・・え・・・なに・・・どういうこと・・・?」

まだ混乱している俺に、七海が笑いながら言う。

「サプライズだよ!
 咲と蒼空と木村くんと昴っちに協力してもらったのー。
 どう?びっくりした!?」

その笑顔を見た俺は、我慢できず、

「七海・・・!!」

と泣きながら七海を抱きしめた。

「うわ!!ちょっと、咲とかいるからっ・・・」

「七海ぃ~~大好き大好き大好き」

「うん、知ってるから!!一旦離れよ?」

俺はしぶしぶ離れる。

涙はまだ、止まらない。


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