断罪アリス
その夜。
「ふぅー、さっぱり」
俺はタオルで髪を拭きながらリビングへ向かう。
リビングのドアを開ければ、ソファーに父さんの姿を見つけた。
「帰ってたんだ。お帰り、父さん」
「ああ、天河か……。ただいま……」
俺の方を振り返った父さんは少し窶れていて、疲れているようだった。
「七砂は?」
「帰って来て、ご飯食べたと思ったらシャワー浴びて寝たよ」
「そうか……」
「何か食べる?今日キーマカレーだったんだけど……」
「さすがにキーマカレーは重いな……」
確かにしばらく働き詰めだった父さんにはキーマカレーは重いかもしれない。
「なら、麺類は?」
「麺類なら食べれるな。面倒かもしれないが、サラダうどんが食べたいな」
「面倒じゃないよ。今作るから待ってて」
疲れてる父さんが食べたいというなら俺は何でも作る。
タオルを首にかけると、キッチンへ向かった。