断罪アリス
その夜。
俺は自室のベッドの上にいた。
アリスさんはベッドの隣にいつものように布団を敷いて寝てしまっている。
でも、俺は眠れずにいた。
目を閉じても寝る方向を変えても、まったく眠気は来ない。
「う……ん……」
ふと、アリスさんの呻くような声がした。
俺はどうかしたのかと彼女の方を見る。
部屋はカーテンが開いていて、月の明かりが入ってきている。
だから、見えてしまった。
アリスさんが眠りながらも涙を流している姿を。
そして、聞いてしまった。
「朱鷺……」
彼女が最も今、助けを求めている人の名前を──。