断罪アリス


「小鳥遊君」




靡いたカーテンの方から聞き覚えのある声がした。




俺は突然聞こえたその声にソファーから飛び起き、声がした方を見る。




そこには久し振り会う風間さんの姿があった。





「風間さん!?」




「……静かに。アリスには見つかりたくないんだ」




声をひそめる風間さんに、俺は慌てて口を閉じた。




風間さんはリビングの入り口に視線を向けて誰もいないことを確認すると、俺に視線を戻した。




「俺に……聞きたいことがあるんでしょ?」




彼には聞きたいことがたくさんある。




でも、今一番聞きたいのは……。




「風間さん、何で智さんを殺したんですか?」





「やっぱり、それか。教えたいけど、今は言えない。ただ、一つだけ言えるのは俺はいつでもアリスの味方だよ」




風間さんは悲しそうに笑った。




その顔や言葉に偽りはない。




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