断罪アリス
私は周と依良に連絡を取る為にスマホを取った。
と同時に、来訪者を伝える玄関のチャイムが鳴った。
もしかしたら、コトリ君かもしれない。
だけど、その可能性は限りなく0だ。
「才暉、出て」
「おう」
才暉に玄関に向かわせて、私は周と依良にメールを打つ。
打ち終わった頃に、才暉がリビングに戻ってきた。
「お前にお客さんだ、アリス」
私に客?
振り向けば、そこにはコトリ君の友人である広瀬君がいた。
……そういえば、この子の存在忘れてたわ。
「いらっしゃい。とりあえず、そこに座って」
広瀬君に申し訳なくなりながらも、彼に座るように促した。
広瀬君は何も言わずに、私の前に座った。