Spice‼︎
あなたのベッドで眠る夜
今日、風間は南と3回目のデートだ。

それは梨花にも報告済みで
梨花はヒロのバーで1人の時間を潰していた。

「今日風間くんは?」

「お見合い相手とデート。」

「ヤキモチ妬かないんだ?」

「相手とお父さんの手前…簡単には断れないんだって。」

「でも彼女元カノなんでしょ?
ヤバイんじゃないの?」

ヒロは少し梨花に意地悪してみる。

「お見合い相手とのデートなんてたかが知れてるよ。」

「そうかな?

知らないカラダじゃないんだろうし…案外簡単かもなぁ。」

「ヒロくんはどうなって欲しいの?」

「さあ…どうだろう?

でも梨花に浮気相手が必要なら相手になっても良いけど…
俺たちも知らないカラダじゃないし…簡単でしょ?」

梨花は何も言わずため息をついて
ヒロにお返しするように答えにくい質問を投げかける。

「本当に希さんとヨリ戻さないの?」

ヒロは少しムッとした顔をして

「戻すわけないだろ?向こうが降りたんだ。」

といつもと違う荒い言葉遣いで返事をした。

ヒロと浮気してから何となくギクシャクしてると梨花は思う。

ヒロが梨花に期待してるのがわかるから避けたくなる。

ヒロのことは好きだけど…それは桐原や風間と違う感情だった。

閉店間際になって風間が梨花を迎えに来た。

「楽しかった?」

「疲れるだけですよ。」

「ふうん。」

ヒロはそんな2人をジッと見てる。

「じゃあ帰るね。ごちそうさま。」

梨花は風間と店を後にすると
風間の部屋に泊まった。

梨花を抱こうとすると

「彼女とキスくらいした?」

と梨花が雰囲気を壊す。

「してませんよ。」

「したいと思った?」

「…ヤキモチですか?」

「うん。」

風間は梨花の嫉妬に幸せを感じる。

そして丁寧に梨花の身体を愛した。
















< 226 / 265 >

この作品をシェア

pagetop