Spice‼︎
それから幾度となく、梨花と視線を絡める桐原を見た。
ある日、誰もいない休憩室で突然、桐原に話しかけられた。
「3課の風間くんだよな?」
「あ、はい。」
「風間くんは…藤城梨花の事が好きか?」
「え?」
風間は少し驚いて桐原の顔を見た。
しかし風間は冷静に切り返した。
「桐原課長はその藤城梨花さんと不倫してますよね?」
「やっぱりバレてたか。
じゃあ口止めとして良いことを教えてやるよ。」
口止めなんてしなくても風間は誰にも言うつもりなんか無い。
桐原は多分それもわかっているが
名刺入れをポケットから出すと黒い名刺をテーブルに置いた。
「藤城梨花は毎晩ここにいる。
俺は明日から1週間、梨花には逢わない。
その間に口説いてみたらいい。
きっと梨花は君を気に入るから。」
それから1週間、風間は迷った。
本当にここに行って梨花を口説いてみようかどうしようか?
結局最後の日に風間はようやく重い腰をあげた。
バーに着いたが梨花は居なかった。
(騙されたか…)と思って仕方なくバーボンを頼む。
二杯ほど飲んで帰ろうかもう一杯飲もうか迷っていた所に梨花がやって来た。
「梨花さん、いらっしゃい。」
その声に風間は振り向く。
一つ空けた隣の席に梨花が座っていた。
「藤城さん…ですよね?」
そして桐原の言った通り梨花は風間と恋に落ちた。
ある日、誰もいない休憩室で突然、桐原に話しかけられた。
「3課の風間くんだよな?」
「あ、はい。」
「風間くんは…藤城梨花の事が好きか?」
「え?」
風間は少し驚いて桐原の顔を見た。
しかし風間は冷静に切り返した。
「桐原課長はその藤城梨花さんと不倫してますよね?」
「やっぱりバレてたか。
じゃあ口止めとして良いことを教えてやるよ。」
口止めなんてしなくても風間は誰にも言うつもりなんか無い。
桐原は多分それもわかっているが
名刺入れをポケットから出すと黒い名刺をテーブルに置いた。
「藤城梨花は毎晩ここにいる。
俺は明日から1週間、梨花には逢わない。
その間に口説いてみたらいい。
きっと梨花は君を気に入るから。」
それから1週間、風間は迷った。
本当にここに行って梨花を口説いてみようかどうしようか?
結局最後の日に風間はようやく重い腰をあげた。
バーに着いたが梨花は居なかった。
(騙されたか…)と思って仕方なくバーボンを頼む。
二杯ほど飲んで帰ろうかもう一杯飲もうか迷っていた所に梨花がやって来た。
「梨花さん、いらっしゃい。」
その声に風間は振り向く。
一つ空けた隣の席に梨花が座っていた。
「藤城さん…ですよね?」
そして桐原の言った通り梨花は風間と恋に落ちた。