Spice‼︎
桐原に愛されて
深夜、部屋に戻ると風間が来ていた。

「梨花さん、ごめん。こんなことになるなんて…」

梨花は風間にキスをして服を脱ぎながら

「気にしないで。別にクビになった訳じゃないし。」

と笑った。

そしてシャワーを浴びにバスルームに入った。

桐原に汚された下着を洗ってると情けない気持ちになった。

風間とは恋愛じゃない。

カラダだけの付き合いは
こんな扱いを受けて当然だと思うしかない。

例え今は風間を愛してても、それは一瞬のことだ。

桐原も風間もいつか自分のカラダを必要としなくなる。

その時に何か残るものがあるんだろうか?

いつまでもシャワーから出て来ない梨花を心配した風間はバスルームのドアを開けた。

シャワーの下で座り込んで泣いてる梨花を見て
風間は思わず抱きしめた。

「服濡れちゃうよ。」

「そんなことどうでもいいですよ。」

そして梨花の濡れた額にキスをする。

「梨花さん…泣かせてゴメン。」

「泣いてないよ。シャワーしてるだけ。」

目と鼻を真っ赤にして梨花は強がる。

「泣いて。僕の前だけでは我慢しないで。」

「風邪ひいちゃうよ。」

「じゃあ一緒にお風呂に浸かりますか?

またカラダ洗ってあげますよ。」

「うん。気持ちよくしてね。」

そしてお湯が溜まるまで二人で何度もキスをした。










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