ヴァージンロード <続>Mysterious Lover
「や……そんなに……見ないでっ恥ずかしい、から……」
奈央さんは、体をひねって隠そうとするから。
させるものかと、その顎をとらえて、無理やり視線を合わせた。
「そういうの……男をソノ気にするだけなんだけど?」
「う……」
ふるふると震える唇が、きゅっと結ばれて。
黒目がちの大きな目が、オレを咎めるように見上げる。
あぁもうっ……
なんで、どこもかしこもこんなにかわいいんだよっこの人は!
唇を、お仕置きとばかりに強引にふさいだ。
「んっ……ん、ん……」
そして。もう、とっくに臨界点を越えていた欲望のままに。
唇で、指先で、身体で、奈央さんを感じていく。
白く滑らかな喉、艶っぽい鎖骨から肩の丸み。
そして官能的な胸のふくらみ……。
その頂きを舌先で弄ぶと、奈央さんの体がビクビクッと反応した。
「ふ……ぁっ……」
かわいい、かわいい人。
大切に、じっくり、優しく、愛したいけれど。
今日だけは、きっと無理だ。
そんな余白……オレの中、どこにもない……っから……