私を作る、おいしいレシピ
「さあ、飯ができたぞー。もも、手伝えよ」
イチくんが、両手にお皿をもってテーブルに運んでいる。
百花はとことこと近くによって、両手を腰に当ててお説教するように言った。
「パパったら。それ、頼むときの言い方じゃないわ」
イチくんは困ったように頭をかいた。
「そういうところはママにになくてもいいんだよ。じゃあ手伝ってください」
素直に頭を下げたイチくんに、百花は満面の笑みだ。
「うん! いいよぉ」
「せんりもやる!」
ほほえましい三人の姿を眺めながら私はおなかを撫でる。
男か、女か。
敢えて先生には聞いていない。
なぜって賭けをしているからだ。
男が生まれたらイチくんの、女が生まれたら私の勝ち。
さあこの勝負は、どっちが勝つかしら。
【Fin.】


