お見合いですか?
昔話をしましょうか?
 驚いた、この間の電話を聞かれていたとは思わなかった。
しかも、元彼?って、当たってるし。
悠斗さんは、私をじっと見つめてくる。

 「まぁ、そうですね。詳しい事は長くなるので、明日、話します。」
「いや、それじゃあ気になったままだろうが!」
「だって、別に大した話してないし、、取り敢えず、今度落ち着いて話したいなぁって。それで、電話してただけです。」
「ふーん。」
「あっ、別によりを戻したいとかじゃ無いですよ!ただ、お礼と、報告をしたいだけだから。」
なんとなく、彼の機嫌が悪くなった気がして、慌てて付け足した。
「で、いつ会うの?」まだ少し、不機嫌な声で訊かれた。
「うーん、当分先になりそうかな。2人であうんだったら、なんとかなるんだけど。」
なんとなく2人で会うのは、気が引けて、明日香の都合も考えると、ますます都合が合わないのだ。
「バカか?2人で会うとか言ったら、疑うぞ。」
「悠斗さんは、2人で会ってたんですよね?」
「バカか?男と女じゃ、違うだろうが。お前、襲われたらどうすんだ?」
「まぁ、そうなんですけどねぇ。でも、礼央くんはそんな人じゃ無いと思うけど。」
「いいから、2人で会うな!それと、日付が決まったら教えろ。後のことは、明日聞く。お休み。」
言いたいことだけ言って寝てしまった。
まぁ、でも判断が早くて良かった。
おそらく、まだ聞きたい事もあったんだろうけど、一旦切り上げてくれたんだろう。
「おやすみなさい。」そう、呟いて寝る事にした。
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