お見合いですか?
結果ですか?
 その夜、届いた物を前にして、いつ行うかを話し合った。
「月末にしますか?」そう聞いてみる。
「忘れるから、今日やっちゃえば?」
「いや、一応3カ月後って約束だし。」
「でもさぁ、これ、結果が出るまでに1週間以上掛かるんだけど。それに、ぶっちゃけ3ヶ月どころか、半年近くやってねーぞ。」
「へっ?半年?」てことは、最初から反論出来たのに、しなかったって事?なんで?

 ううう、そんなにみつめられても・・・
ダイニングテーブルに向かい合って座っているが、無言の圧力が・・・
「分かりましたっ!!もう、今、やりましょう。ちゃちゃっと、やっちゃいましょう。!!」
目の前の封筒を開けた。

「よし、これで完璧です。あとはこれをポストに入れるだけです。」
「じゃあ、俺が出しておく。」
「何で?」
「お前に任せると、ウダウダして出さなそうだからな。」
「失礼な!」とは言え、どっちでもいいので、お願いした。

 それから数日後。
2回目の森のパスタ試食会議のため本社へ行く事になった。
今回は、支社長も同行するらしい。
まだ、大詰めでも無いのに何故?
そう聞いても、ちょっと確認したいことがあると言っただけで、詳しくは教えてもらえなかった。

 まぁ、いいか。行き帰り運転しなくて済むし。特に深く考えなかった。

 本社での会議は順調に進んだ。
ミートソースに関しては、もう少しこくをだしたいくらいで、ほぼ仕上がっている。
やっぱり、問題はとんかつの衣だ。
それについて話し合う。
「では、次の試食会議に、衣を変えたものを幾つか用意してもらうという事でいいでしょうか?」最後にそう確認して、会議が終わった。
片づけを手伝っていると、本社の林さんに声をかけられた。
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