苦手だけど、好きにならずにいられない!


「………あー、あの時はきつい言い方をしてしまって私の方こそごめんね。
撮影には私と寺島先輩も立ち合うから。困ったことがあったら言ってね」


「はい!莉子さんて優しくって楽しくってビッキー感動です!パッピーなビデオになるように頑張ります!」


ガッツポーズをキメるビッキーに圧倒されつつ顔合わせが済み、一旦、各自部屋へ戻ることになった時、寺島先輩がやらかした。


「めっちゃいいよー!
インテリアbyうちの美人秘書ナオミ・ヒル!海につきでたバルコニーとか、あるんだよお」

とか言って私達が水上コテージに泊まるとビッキーにバラしやがったのだ。

ビッキーを含め、撮影クルーは従業員用の宿泊所に泊まるとのこと。


「いいなあ、いいなあ!撮影が終わったら、莉子さんのお部屋に遊びにいってもいいっすか⁈」


甘えてくねくねするビッキー。
いいよ、と返事はしたものの、なんかめんどくさい荷物が増えたような感覚に囚われていた私。




午後、さんさんと太陽の光が降り注ぐ中、ホテルのガーデンで撮影が始まった。

広大な敷地内には5箇所にタイプの違うプールがある。それらをつなぐようにメインストリートがぐるりと通っているのだ。



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