祐也と私と一平先輩
「ち、違うよ。玲奈何言ってるの?」

ほっぺを”プウ”と膨らませる。


「そーかなぁ、私にはそう見えるけどね」


「「 えー、そうなの?ガッカリなんだけどぉ 」」


「み、みんな違うって。誤解だよっ」


慌てて否定するも、みんなは疑いの目を向けてくる。


もうっ、バカ玲奈。変なこと言わないでよねっ。


確かに幼なじみってことで話したり、一緒に帰ったり。接することは多いけど。

だけど先輩は私たけじゃなくて、みんなに親切で、優しくて、いつでも誰にでも笑顔なんだから。


.....


”ガラっ”勢いよく教室のドアが開くと、


「お前ら、始業のチャイム鳴ったぞ!!」


やば、先生だっ!!


私たちはクモの子を散らすように慌てて自分の席につく。
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