祐也と私と一平先輩
私の席は窓際の一番後ろ。


少しだけ開いた窓から春の心地よい風が髪を揺らす。


あれ?


一平くん、体育の授業なんだ。


背も高いからやっぱり目立ってるなぁ。


陸上?リレーかな?


バトンパスの練習してる。


あはっ、女子の先輩の声援がここまで聞こえるよっ。


三年生にも大人気なんだ。

って当然かぁ。

先輩はいつだって...小学校も中学も注目の的だった。

月に一度はラブレターやら、呼び出しうけて告られてたっけ。


過去の想い出に心をはせてほんのり幸せで.....。

なんだかいい気持ち.....いい....気持ち。
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