祐也と私と一平先輩
「.....さき....!」


.....。



「海崎っ!」


へっ?

わ、私?!

どうやら私は居眠りをしてしまっていたらしい。

ほんわかした世界から急に現実に引き戻された。


「はっ、はい?」


「俺の授業で居眠りなんて、たいした余裕だなぁ、おい」


先生が目を吊り上げて、こっちを見てる。


わーヤバい....。



「前に出てこの英訳してみろ」

バンバンと黒板を叩く。


「は....い」


うっ。英語苦手なのに....。



クスクス笑い声が聞こえる。


恥ずかしさのあまり顔が一気に赤くなる。
< 12 / 346 >

この作品をシェア

pagetop