祐也と私と一平先輩
強引に一平を綾乃の元に行かせた清良だったが、本心であるわけがなかった。

壁に掛かった時計の針が”カタン”とおおげさに時を刻む音が聞こえる。


どうにも出来ない不愉快な気持ちを彼女は持て余していた。


清良は”ギーッ”と不快な音をわざとたてて椅子を引くと、
背もたれに体をあずけ、足を延ばしながら大きく伸びをした。


「幼なじみが何だっていうのよ、綾乃なんてちっとも可愛くないのに。
おまけにおバカさん。
どうしてあんな子にかまうのか、意味わかんないっ!?」


延ばした足で机の脚を思いっきり蹴りつけた。


「バカじゃないの?一平」


届かない悪態をついていた。




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