祐也と私と一平先輩
一平の顔からはすでに笑顔は消えている。


「否定してるつもりはありませんよ。
ただ、楽にしてやれるんじゃないかと思ってます」



だけど....。

あんたのその冷静な態度が気にくわねぇんだよっ!
 

祐也はありったけの感情を一平にぶつけた。



「先輩は苦しんでるあいつを見てて何も感じないんですかっ?!

何もしないんですかっ?!

それで平気なんですかっ?!

それに....それにあんたの優しさが綾乃を苦しめてること
気づいてんのかよっ!!」




「何っ!!」


一平は祐也の制服のえり元をつかんでいた。



「俺が....この俺が何もしてないと思うかっ!?」



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