祐也と私と一平先輩
『俺としたことがっ』一平は自分に腹をたてていた。


小坂の挑発に乗るなんて!


一平がこんなに感情的になったのは久しぶりだった。


いや、久しぶりどころじゃない。


何年ぶりだろう?




”平和主義者”を公言して感情を出さず、波風を立てず
.....生きてきた。



『俺にもこんな激しい感情がまだあったんだな』

一平は自嘲気味に笑うしかなかった。


だが小坂、俺はお前を気に入ったよ。


一平は心の中でつぶやいていた。




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