祐也と私と一平先輩
生徒会室の電気は消えているから誰も使っていないことを確認すると、

私はポケットから鍵を取り出し”カチャン”
開錠してドアノブを回し中に入る。


夕方でただでさえ薄暗いのにカーテンがしまってるから余計に暗くて恐怖を誘う。


急いで電気をつけると、備品が入っているロッカーを開ける。


”ガタン”


えっ!?!


い、今、音がしたけど!



驚いて振り返って.....キョロキョロしても誰もいない?


おかしいなぁ?それとも気のせい?


恐怖のボルテージは多分最高値。


”ジー”蛍光灯が不快な音をたてる。


もうイヤっ。


小坂くんのせいだ。
彼が優しい人だったら一緒に来てくれたのに。

放置プレイなんてしないのにっ。

....でもそんな簡単なことすら頼めない関係なんだ私たち。

そのことが無性に私を悲しい気持ちにさせる。
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