祐也と私と一平先輩
◆◇◆◇


放課後の生徒会室では、一平と清良が司会の打ち合わせをしていた。


「.....ここで、いったん音楽を止めたほうがいいわね」


「それだと、せっかく盛り上がった流れを切ることにならないか?」


二人は真剣に話し合っている。



「なんか煮詰まっちゃった」


清良はペンを置いた。



「飲み物買って来るよ。清良は何がいい?」


「そうねウーロン茶がいいわ。いつも一平は優しいわね。ありがと」


清良に笑顔で答える一平。



一平が生徒会室を出て行くのを確認すると、
清良は一平のスクバのファスナーを開けると何かを探しているようだった。
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