ふたつ減って ふたつ増える

日本野鳥の会が双眼鏡で会場を見渡した頃

我が家のカプセル節分も終了。

鼻水をすすりながら「おそばにしようか」ってお母さんが言って、お姉ちゃんが「だね」って返事した。

お母さんが台所でそばの用意をしている間

私とお姉ちゃんはカプセルを拾って片付ける。

黙々と片付ける。

「割れたのは買い取りかな」
お姉ちゃんがケロリとしてそう言った。

私は子供でよくわからないけれど

寂しい気持ちと
不安と不満な気持ちは大人も一緒で
お姉ちゃんもお母さんも苦しんでたんだ。
泣きたいのは一緒なんだ。

そう思ったら
なんとなく嬉しくて楽しくなる。

「今年は白の勝利」

お姉ちゃんはテレビを観て喜び
お母さんは台所から顔を出して「聖子ちゃんよかったのに」と残念がった。

食卓テーブルに並ぶ3つのおそば。

お母さんとお姉ちゃんと私だけの大晦日。

カプセル節分な大晦日。

3人の心がひとつになった大晦日。

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