ふたつ減って ふたつ増える



外に出ると雨の香りはしたけれど
雨は止み
お日さまが顔を出して私達を照らしてた。

「虹が出てるよ」

タクシー待ちの間
遠くの空で
何年か振りで見る虹に歓声が上がる。

きっと忘れない

この雨上がりの香りも
青い空も
広がる虹も

お母さんとお姉ちゃんと見る景色を忘れない。

ずっと虹を見ていたら
お母さんの手が私とお姉ちゃんの肩に回って、ギュッと力を入れて引き寄せた。

「ありがとう」

花嫁さんは朝から泣きだした。

だから私も泣きだした。

でも
お姉ちゃんだけは
あの日の約束を守ったように泣かず

ニコニコ笑顔で私を見ていた。

その笑顔はお母さんそっくりだった。
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