姫、私は誓います。
そうじゃなければ、彼女の性格なら3人が帰ってくるまであの洞窟で待っていたはずだ。ランバートの事を一番信じているのは彼女だろう。そして一番疑っているのも彼女だろう。俺は彼女の中で何かの一番になれるだろうか。
きっと彼女にとって俺はただの第3者なんだろうな。でも、今はそれで良い。形から入る恋があったって良いだろう。後から来る愛があったって良いだろう。
友達から始めて、この思いが恋だと分かったら彼女を女性として愛し始めるだろうな。どんな形であろうと絶対に愛し抜いてやる。やっと人としての人生を歩む事が出来るランバートのためにも、俺が彼女を引き受けよう。例え彼女が俺を好きにならなかったとしてもランバートのためにそばにいよう。
俺にとっての償いなんだ。30年しか活きていないのに過去の過ちが多すぎた。ラークに思いを押し付け、レイアさんにラークとの恋に期待を持たせるような事をしてきた。そうしていると、自然と仲間の恋も諦めさせるような行動を取っていた。俺にとって、彼女への愛は罪滅ぼしなんだ。
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