姫、私は誓います。

二人には語り尽くせないほどの感謝をしているんだ。ありがとうの言葉だけじゃ済まされない気持ちがある。世界中の言葉を集めてもまだ足りないくらいだ。
確かに俺たちはレイアさんと関わった事で多くのものをなくし、死ななくて良い仲間も死んでいった。でも、悪い事だけじゃなかっただろう。レイアさんと関わって大切だと思える仲間と出会って、バラバラになってもまた集まる事が出来た。
今こうして二人と笑い合って、レンを育てられて。俺は今まで幸せだった。俺はそう言えるけどな。これからも幸せでいられると胸を張れるだろうよ。仲間と出会って、退職してからもこうして一緒に過ごせて。まぁ、確かにレイアさんの存在が大き過ぎて二人は新しい恋をしなくなったさ。恋をする事自体を拒んでいる。また失うのが怖かったり、亡くなったというだけで他の人を愛すのに抵抗があったりと理由はそれぞれ違うだろう。それでもこうして集まれる事に、信頼の出来る仲間と変わらず暮らせている事に俺は満足している。お前たちと、皆の仲間になれて本当に嬉しく思うんだ。