姫、私は誓います。

クラウドさんも理解できる所があったようだ。いや、医師なら人間ではない事を察するのは当たり前と言った所か。逆に医師でも何でもないラークペイさんとジンルークさんが分かった。その方が凄いのかもしれないな。ただ、理解できずにいるケイロビンさんとロンマニーさんの怒りは治まらないようだ。それもそうなのかもしれない。大切な人の存在を否定されたようなものなのだから。

「姫様は人間として不可解な事がありすぎました。植物人間ならば私は納得できます」

「・・・っ、それで良いの！惚れた女がそう言われてそれで良いって言うの！」

ケイロビンさんが掴み掛かったクラウドさんの目からはあの時と同じ涙が溢れていた。違う所と言えば、悲しみの涙が真実を受け入れた涙に代わったという所だろうか。

「それが・・・、真実ならば」