僕と彼女のヒミツ☆★

好きだから仕方ないよ

「ええっ?お前、天川希美が好きなのか?」

そう驚いた口調で言ったのは、僕の親友・古賀陽人だった。

「うん。」

「やめとけ、やめとけ。相手は、猛獣だぞ。」

「天川さんは、猛獣なんかじゃないよ。」

「じゃあ、何なんだよ?」

「それは、天川さんは、男らしいだけで……。」

「それを猛獣と言わずとして、何だって言うんだよ?」

陽人は、呆れた様子で、そう言った。

そして、

「他の女にしろ。俺が、いくらでも紹介してやる。」

そう言って、僕の肩をポンッと叩いた。

「でも、僕は、天川さんが好きなんだ。好きだから仕方ないよ。」

僕は、そう呟いたのだった。

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