5年3組パラダイス
「か、かつお君、なんか僕、睨まれてるよ、皆に。」
『ビックリしてるだけだよ。人間が、自分達に話しかけてくるなんて!って。自己紹介してみれば?』
「うん。・・・あ、あのぉ、僕、5年3組の沢田将太です。」
『あはははは!!』
僕が、真剣に自己紹介したのに、かつお君がいきなり爆笑するし。
「な、何だよ!何で笑うの?!僕、マジで自己紹介したのにさ!」
『だって、白鳥達は5年3組だなんて言ったって、学校ってものが何なのかも分かんないしー、“はぁー?”って思ってるよ。』
「そ、そっかぁ。じゃぁなんて言えばいいかな?」
『相手にもわかるような話題で話しかけたり、共通の話題を持ちかけてみたり、相手に興味を持ってもらうには、まずはそこから。』
「そっか、そうだよね」
それではもう一度、白鳥さんと友達になる挨拶、やり直し。
「あ、あのぉ、ビックリしないでね。僕は人間の沢田将太って言います。その、君達と友達になりたいな・・・と思って話かけてます。えっとぉ・・・良い天気だね。ってゆーか、そのぉ、どっから来たの?」
緊張しすぎて自分で何言ってるのかも分からなくなってきた。
『・・・あなた、私達の言葉、わかるの?』
?!
しゃ、喋った!
白鳥が、喋った!
「かつお君!!!」
『うん。将太君も聞こえた?今の声。』
「聞こえた!!」
『じゃぁ、あと、友達になるのは簡単さ。そうだよね?白鳥さん、始めまして。ボクはかつおといいます。皆さんとお友達になりたくて、ここまで会いに来ました。』
もう、すっごい感動だった。
今まで憧れていた、かつお君の、“動物と話せる不思議な力”が羨ましかったから、嬉しくて嬉しくて、色んな事話しかけたり、白鳥たちに色んな話を聞かせてもらった。
「僕、おなか空いちゃった。お弁当食べていい?」
『あら、お食事の時間なの?人間はどんなものを食べて生きてるの?』
「ええと、これ、おにぎり。それとか、バナナとか、あと・・・、ポテチとか、それから、ビスケットとか・・・あ、これだけじゃないよ。もっとお肉とかお魚とかも・・・」
『え?、あなた、友達食べるの?』
「あ、えーと、えーと、そうじゃなく。かつお君は友達だけど、この間まで人間だったんだ。」
『ビックリしてるだけだよ。人間が、自分達に話しかけてくるなんて!って。自己紹介してみれば?』
「うん。・・・あ、あのぉ、僕、5年3組の沢田将太です。」
『あはははは!!』
僕が、真剣に自己紹介したのに、かつお君がいきなり爆笑するし。
「な、何だよ!何で笑うの?!僕、マジで自己紹介したのにさ!」
『だって、白鳥達は5年3組だなんて言ったって、学校ってものが何なのかも分かんないしー、“はぁー?”って思ってるよ。』
「そ、そっかぁ。じゃぁなんて言えばいいかな?」
『相手にもわかるような話題で話しかけたり、共通の話題を持ちかけてみたり、相手に興味を持ってもらうには、まずはそこから。』
「そっか、そうだよね」
それではもう一度、白鳥さんと友達になる挨拶、やり直し。
「あ、あのぉ、ビックリしないでね。僕は人間の沢田将太って言います。その、君達と友達になりたいな・・・と思って話かけてます。えっとぉ・・・良い天気だね。ってゆーか、そのぉ、どっから来たの?」
緊張しすぎて自分で何言ってるのかも分からなくなってきた。
『・・・あなた、私達の言葉、わかるの?』
?!
しゃ、喋った!
白鳥が、喋った!
「かつお君!!!」
『うん。将太君も聞こえた?今の声。』
「聞こえた!!」
『じゃぁ、あと、友達になるのは簡単さ。そうだよね?白鳥さん、始めまして。ボクはかつおといいます。皆さんとお友達になりたくて、ここまで会いに来ました。』
もう、すっごい感動だった。
今まで憧れていた、かつお君の、“動物と話せる不思議な力”が羨ましかったから、嬉しくて嬉しくて、色んな事話しかけたり、白鳥たちに色んな話を聞かせてもらった。
「僕、おなか空いちゃった。お弁当食べていい?」
『あら、お食事の時間なの?人間はどんなものを食べて生きてるの?』
「ええと、これ、おにぎり。それとか、バナナとか、あと・・・、ポテチとか、それから、ビスケットとか・・・あ、これだけじゃないよ。もっとお肉とかお魚とかも・・・」
『え?、あなた、友達食べるの?』
「あ、えーと、えーと、そうじゃなく。かつお君は友達だけど、この間まで人間だったんだ。」