5年3組パラダイス
「そうだよね。気になるよね?じゃ、かつお君ち行こう。」
『うん。』
「僕、かつお君ち何所にあるかわかんないよ。教えて。」
かつお君の家は、築数35年は過ぎていそうな、古い古い1軒家だった。
『ボクん家は、ボクにかかった医療費だけで生活がギリギリだったんだ。だから、そんなカッコイイお家じゃなくて・・・恥ずかしいんだけど。』
「恥ずかしいもんか。ちょっ、ちょっとだけ古いだけで、僕んちより広そう・・・じゃん?」
実際は、なんか空気が悪いって言うか・・・なんかお化けがでそうな感じだった。けど、かつお君がショック受けるといけないので、その辺は言わないでおいたけど。
『確かに広さだけはあるけどね。幽霊出るし。』
「げ、やっぱり出るんだ?!脅かすなよー。怖いじゃん。夜思い出してトイレ行けなくなるよ!」
『今更怖がるも何も、かつお君、今だって幽霊背中に背負って歩いてるようなもんなのに。』
「え??え~?まじ?何?なんの幽霊~?!」
『まいったね、将太君は。ボク、一応、死んでるんですけど。』
「あ、そっか。そういうことになるのか・・・。状況により、怖くない場合もあるんだ。幽霊ってのも。」
『ボクは幽霊ってわけじゃないんだろうけど、似たようなもんだよ。害のない幽霊だから全然問題ないってわけ。そのおかげで、うち、家賃劇安だったらしいし。』
ふぅーん。
ピンポーン。
緊張しながら、インターホンを鳴らした。
「はーい、どなたですか?」
かつお君のお母さんの声が家の中からして、ドアが開いた。
「まぁぁ!将太君。いらっしゃい。」
「あ、ええと、こんにちは。えっと、これ、果物ですけど、いつもならまさお君と一緒に食べようと病院に持って行ってるとこなんですけど、今年は・・・その・・・、お仏壇にって思って持ってきました。それと、お線香もあげたかったし・・・。」
「まぁ、将太君優しいのね、どうもありがとう。どうぞ上がって。勝男きっと喜ぶわ。」
「はい。おじゃまします。」
「ずいぶん大きなお魚、持って歩いてるのね。」
「あ、これ・・・えっと、お買い物の帰りなんです。」
ちょっと苦しいかな?母子2人暮らしの息子がこんなデカイマグロの買い物だなんて。
『うん。』
「僕、かつお君ち何所にあるかわかんないよ。教えて。」
かつお君の家は、築数35年は過ぎていそうな、古い古い1軒家だった。
『ボクん家は、ボクにかかった医療費だけで生活がギリギリだったんだ。だから、そんなカッコイイお家じゃなくて・・・恥ずかしいんだけど。』
「恥ずかしいもんか。ちょっ、ちょっとだけ古いだけで、僕んちより広そう・・・じゃん?」
実際は、なんか空気が悪いって言うか・・・なんかお化けがでそうな感じだった。けど、かつお君がショック受けるといけないので、その辺は言わないでおいたけど。
『確かに広さだけはあるけどね。幽霊出るし。』
「げ、やっぱり出るんだ?!脅かすなよー。怖いじゃん。夜思い出してトイレ行けなくなるよ!」
『今更怖がるも何も、かつお君、今だって幽霊背中に背負って歩いてるようなもんなのに。』
「え??え~?まじ?何?なんの幽霊~?!」
『まいったね、将太君は。ボク、一応、死んでるんですけど。』
「あ、そっか。そういうことになるのか・・・。状況により、怖くない場合もあるんだ。幽霊ってのも。」
『ボクは幽霊ってわけじゃないんだろうけど、似たようなもんだよ。害のない幽霊だから全然問題ないってわけ。そのおかげで、うち、家賃劇安だったらしいし。』
ふぅーん。
ピンポーン。
緊張しながら、インターホンを鳴らした。
「はーい、どなたですか?」
かつお君のお母さんの声が家の中からして、ドアが開いた。
「まぁぁ!将太君。いらっしゃい。」
「あ、ええと、こんにちは。えっと、これ、果物ですけど、いつもならまさお君と一緒に食べようと病院に持って行ってるとこなんですけど、今年は・・・その・・・、お仏壇にって思って持ってきました。それと、お線香もあげたかったし・・・。」
「まぁ、将太君優しいのね、どうもありがとう。どうぞ上がって。勝男きっと喜ぶわ。」
「はい。おじゃまします。」
「ずいぶん大きなお魚、持って歩いてるのね。」
「あ、これ・・・えっと、お買い物の帰りなんです。」
ちょっと苦しいかな?母子2人暮らしの息子がこんなデカイマグロの買い物だなんて。