甘いあまいイチゴの香り


冬馬くんの家に帰るとオムライスのいい臭いがして、
お腹がグゥーと鳴る。


「はははっっ!!そんなにお腹がすいてたの?
準備するから手を洗っておいで。」


冬馬くんは私の頭を撫でるとキッチンに入っていき、
私は恥ずかしくて熱くなる頬を押さえて洗面所に駆け込んだ。


~~~っっっ!!!!


恥ずかし!!!!


何で、お腹鳴るかなっ!!


そんなとこも子どもみたいで嫌になるっ。

あぁ!もぉーーーー!!!


悶絶しながら、手を洗ってリビングに戻ると、ダイニングテーブルには二人分のご飯が用意されていた。


「ふわふわ卵だ!!おいしそーーう!」


「さくらはふわふわが好きでしょ?さ、食べよ。
一馬から連絡がきて、遅くなるみたいだから。」


「そうなの?じゃあ、いただきまーす。」



んんんんーーーー!

おいしい!!!!!


「さくらは本当、美味しそうに食べるね。」


冬馬くんが優しい瞳で見つめてくるから、恥ずかしくてまた顔が赤くなる、、


「だって、冬馬くんが作るご飯はいつも美味しいんだもん。」


「そっか。それは嬉しいな。愛情がたくさん入ってるからかな??」


イタズラな笑顔で言う冬馬くんは、やっぱりかっこよくて、私は更に顔を赤くした。
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