君の本気に触れた時…
最初、彼女は俺のことを “ 新しいバイトの子 ” だと勘違いしていたみたいだった。

俺もすぐに否定をすれば良かったのに、緊張し過ぎていたのか彼女の誤解をすぐには解けなかった。

後で自分の事をちゃんと説明はしたけど、かなりビックリされたのを今でもよく覚えている。

あの時の理央さんは俺から見てもわかる程の衝撃を受けていた…。


それからの俺は、ほぼ毎日のように母さんの店に顔を出すようになった。

もちろん、彼女に会うために…。

彼女からは弟扱いしかされていなかったけど、それでも…会えるだけで幸せだった。

尚兄と理央さんは夏休みの間、ずっと一緒にバイトをしていたし俺のいないところで二人の距離が縮まって仲良くなるのも嫌だった。

尚兄の事は好きだったけど、女関係に関しては真面目な方では無かったしそういう意味でも心配だったから。
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