君の本気に触れた時…
私自身、なぜ彼を避けてまで自分の気持ちに素直になれないのかを、この一週間自分なりに考えていた。

初めて見た時から、ずっと感じていた…。

愛ちゃんに対しては、他の人とは明らかに違う苦手意識を持っていた。

彼女がハル君に気があるのは最初から分かっていたけど、私が彼女のことを苦手な理由はそれとは別なところにあった。


それは、愛ちゃんが…彼女に似ていたから。

元カレと結婚して大阪についていった元後輩だった彼女と…とても似ていた。

それは顔とか外見が似ていたわけではなく彼女の声や、雰囲気全てが今はもういない彼女を私に思い出させた。

愛ちゃんを見ていると、愛ちゃんの声を聞くと2年前の惨めだった自分を嫌でも思い出した。

今はもうあんな男に未練なんてこれっぽっちもないけど、傷つけられたことは確かで…気づかないうちにトラウマを植え付けられていたようだ。


でも私は大事なことを忘れていたのかもしれない…。

ハル君は、陽介とは違うのだということを。

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