君の本気に触れた時…
理央が唇を離そうとしたその瞬間

俺は抱きしめていた彼女の腕に力を加え、彼女を下に組み敷いた。

そしてビックリした様子の彼女の唇に僅かに開いたその隙間から、舌をねじ込んだ。

我慢しすぎていた気持ちが一気に爆発してしまったように、俺は自分を抑えられず彼女の舌を絡めとり2人の間を銀糸が繋ぐ。


真っ暗で静かだったこの空間に、今は2人の吐息と激しいリップ音が響き渡る。


「んんっ……はる…くんっ…」


2人の重なる唇の隙間から、俺の名を呼ぶ彼女の声。

その声と月の光に照らされた彼女の表情が俺をめちゃくちゃに狂わせる。

もう一度重ね合わせた唇、何度重ねても足りない彼女の顔をもう一度見たくて上から見下ろした彼女の俺を見つめるその目に限界を迎えそうになったその瞬間、彼女の口が僅かに動いた…。
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