今度は日本を救います
数分前の決意はどこへやら。


もう泣きそうです。



「花音んんんん」



「うるさいわね」



「なんで一緒じゃないのぉぉぉぉ」



出席番号で決めた班。


ちょうど私と花音で区切れました。


ほら、よくあるじゃん?


出席番号私の1個前のAちゃんと一緒の班になれるかも!


って思ってたら1個後ろのBちゃんと一緒になっちゃったやつ。


それですよ、今起きている現象は。


第一、女子2人、男子2人で構成されるということは一緒になれる確率は2分の1。


あまりにも低すぎる!!



「天は私を見放した……」



「少し黙って。ほら早く机くっつけなさい」



先生が班のメンバーで交流しよう、と言いだしたせいで嫌でも花音と離されることになってしまった。


渋々机をくっつけて改めて班のメンバーを見る。


……みんなカースト上位だよ。


自然と出来るスクールカースト。


他の学校だったら絶対上位だったよ、っていう人も下位にされるくらい、上位に行くのは難しい。


もちろん私は最下層。


どんなに明るく、優しく、おしゃれをしようと、落ちこぼれは落ちこぼれ。


理不尽にも程がある。

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