今度は日本を救います
佐伯さんは焦っているし、少し怒っているようにも見える。



「会ったっていうか……」



「俺が宿泊研修?の夜、手紙を渡したんだよ。佐伯 歩、あんたのことでね」



「まさかっ……楓ちゃん、知ってたの?」



コクリと頷く。


佐伯さんはヘタリと座り込んだ。



「はははっ!どう!?可愛がってた子に真実を知られた気分は!?」



「お前!!」



再び立ち上がった佐伯さんは、視線だけで殺せそうなほど魔人を睨みつけた。


だけどそれを無視して、今度は私を見てニヤッと笑った。



「魔法使い達も知りたがってる事を今から全部話してあげよう。マイク貸して」



魔人は審判の持っているマイクを奪って話し始めた。

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