On The Bed Ⅱ 【短編】
保健室
チャイムの音で目が覚めた。私、いつの間にか熟睡してたみたい。

「岸田さん、具合どう?早退する?」

「……いえ、もう少ししたら授業に戻ります」


元々熱はなかったんだ。なのに、朝から頭がガンガンと割れるように痛く、二時間目は保健室のベッドの上で過ごした。

だけど熟睡できたおかげか、本当にあと少しだけ寝れば教室に戻れそう。


ただの寝不足だったのかな。もうすぐ期末だし、確かに最近夜更かしが多かった。


「次の時間は?」

「体育です」

「しょうがないな、あと一時間寝てなさい」


ラッキー。丸々一時間も寝てるつもりはなかったけど、ここはお言葉に甘えて寝かせてもらおっと。

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