あの夏の想い出
私は走った。


とにかく走って走って家に着いた。


「ただいま。」


ドアを開けるとそこには母の姿があった。


「遅かったじゃない。何してたの?」


「わからない所があったから、先生に聞いてたの。」


私は咄嗟に思いついた嘘を口に出す。


少し苦しいけどこれしか思い浮かばなかった。


「そう。さっさとご飯食べて勉強しなさい。」
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