隣のいじめっ子くん
「…何から何まですみません…」
消えない足の痛みと不甲斐ない自分
先輩の背中の温かさと背負われてる恥ずかしさ
色んな感情でぐちゃぐちゃだけど、今はただ、この背中が私を下ろすまで揺られ続けるしかないと分かっていた
果物みたいな爽やかで甘い香り
なんだかとても
こんな私には、今起こっている全てが贅沢な気がした
何かのご褒美なんだろうか
考えたって分からない。
神様はいつだって気まぐれなんだから。