隣のいじめっ子くん

だから本当にただの偶然でこんな早い時間に通学しているわけだが。



俺は今、歩道の端っこで立つことができないでいる。



朝練か何かで急いでいたのであろう中学生のチャリと曲がり角でぶつかったのだ。



幸い、曲がり角でスピードを落としていたからお互い怪我はなく



俺が通った中学とは違う制服を着た女の子は、俺が平気だと伝えても何度も何度も謝ってきて



きっとこのままでは埒が明かないので早く行くように言った。



申し訳なさそうに名前と電話番号を書いた紙を渡された。



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