嫌い嫌いも好きのうち。
弱気になっちゃったんだ。だから、
「たしかに、わたし女らしくないしね。彼氏なんてできないかも。」
呟くように、言った。涙でもう好きな人の顔なんて見えなくて、その時。
「こいつは、女らしいよ。身長なんて関係ないだろ。そこら辺の女子よりも、いいやつだよ。」
言ってくれたのは、海人だった。
こんな事で、怒るはずないのに。あの海斗が。
なにより、私のことで怒ってくれたのが嬉しかった。
その後すぐ、私の手を引いて。2人で空き教室に言って、私が泣き止むの待っててくれた。
昔からそう。私のピンチは必ず、海人が助けてくれた。
その後いつも海人は言うの、
「俺はゆいのヒーローだから。ちびでも、たすけられるんだぜ。」
無性に嬉しかった。