君にまっすぐ
やはりオルディさんは最高だった。
外から見るのも大好きだったが、内面を直に見て、さらにのめり込みそうだ
寝床に入ってあかりは今日のことを振り返った。
あ、写真を撮らせてもらえばよかった…と少々後悔したが孝俊と友達になったことを思い出す。
孝俊と友達なんて何ともおこがましいことだが、本人がいいというのだからいいのだろう。

そういえばフランクに話し、大声で笑う孝俊はいつもの隙のない微笑みよりもとても魅力的だった。
そして、豚のしょうが焼きも食べる庶民的な一面も知った。
今まで遠い世界の人だと思っていたが、話してみると同じ人間なんだなと気付いた。
知識が豊富で、話していても飽きが来ずとても楽しかった。

今まで軽い付き合いを繰り返すプレイボーイだと思っていたが、本当は違うのではないかと思った。
むしろ、真面目な関係を築きたがっているように思えた。
どうしてあんなに人に壁を作るのか孝俊のことをもう少し知ってみたいとも思った。

またオルディに乗れる!という安易な考えで孝俊の提案を受け入れたが、孝俊といろいろな話をするのも楽しみだなとこれからの友達という関係にあかりはワクワクした。
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