悪い目覚め

愛徠side



恐怖で震える手で包丁を両手に力強く
男に向かって私は走った。
殺されるとわかっていながら
無意味だとわかっていながら…

「っ…」

と声と共に…
鈍い痛みがお腹を中心に…
ゆっくりとからだが後ろに倒れる感覚
そして男の痛みに苦しみ右腕をおさえる姿

私は最後に男に向かって笑った


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