悪い目覚め

芽楽side


朝8時40分…

羊の家から学校まで歩いて25分
走って15分
授業が始まる時間は9時20分

いつも通りに彼氏である羊の家の
チャイムを鳴らした

いつも通り羊が出てくるのを待つが
誰も出てこない

みんなして寝坊かな?

そんな軽い気持ちで
私は玄関のドアノブを回してみた。
ドアがゆっくりと開く…

「お邪魔しまーす」

そう言って家の中に上がり込んだ。

家の中は太陽の明かりで明るい。

誰も出てこない…
とりあえず私はリビングに向かった

リビングのドアを開けると
お腹から、血を流した愛徠さんが
倒れていた

「ひぃ…っ…い…こいさん?何で…
もしかして羊も…」

私は後ろに人が居るとは知らずに
後ろに下がった…。

ドンと柔らかい暖かさを背中に感じ
私は後ろを振り返った。

「っ…」

すぐにこの人が殺したとわかった
逃げないと行けないとわかってるのに
足がガクガクと震えて動けない私に
男は微笑み…
真っ赤に染まった刃物を振り上げた

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