次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
「そういえばね。最近知ったんだけど、岡崎取締役って仲人おじさんなのよ。だけど私には紹介出来ないし‥‥。だからね、文香ちゃんに好みのタイプを聞いておいて欲しいって」
「えっ!?な、なんでです‥‥熱っ!」
突然過ぎる話に、ソーサーにセットしようと持ち上げていたカップからコーヒーが零れた。
「ちょっと、文香ちゃん大丈夫!?早く冷やさないと!」
幸恵さんは蛇口を捻って流れる水に私の手を移動させてくれるけど、私はそれどころじゃない。
「いえ、そうじゃなくて!紹介って、どうしてですか?」
「うーん、多分だけどね。文香ちゃんが適齢期って言うのは勿論だけど、その次に常務にも誰か紹介したいと思ってるんだと思うよ」
幸恵さんに手を冷やしてもらいながら私の思考はグルグルと回り出す。
長い付き合いの彼氏のいる幸恵さんに紹介しないのは常識的だと思う。仲人が好きなのも個人の趣味だし反対はしない。
でも、でもでも!それとこれは別問題だ。
「えっ!?な、なんでです‥‥熱っ!」
突然過ぎる話に、ソーサーにセットしようと持ち上げていたカップからコーヒーが零れた。
「ちょっと、文香ちゃん大丈夫!?早く冷やさないと!」
幸恵さんは蛇口を捻って流れる水に私の手を移動させてくれるけど、私はそれどころじゃない。
「いえ、そうじゃなくて!紹介って、どうしてですか?」
「うーん、多分だけどね。文香ちゃんが適齢期って言うのは勿論だけど、その次に常務にも誰か紹介したいと思ってるんだと思うよ」
幸恵さんに手を冷やしてもらいながら私の思考はグルグルと回り出す。
長い付き合いの彼氏のいる幸恵さんに紹介しないのは常識的だと思う。仲人が好きなのも個人の趣味だし反対はしない。
でも、でもでも!それとこれは別問題だ。